絵空言 日記

絵空言




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曖昧な曇天の下の曖昧な僕ら

四週で呑む予定のテキーラが四日でなくなってしまったので
今日はペパーミントティーを飲みながら少しぼんやりする

明日からたぶん梅雨入り
降るのか降らないのかわからないような曖昧な曇り空は別に曖昧なわけじゃなくて
ただきっぱりと曇ってるだけで
本当に曖昧なのは僕らなんだろう

何もわからなくて自分のものなんか何もなくて
それは自分なんてモノが本来存在しなくて
ただ誰でもない何でもない純粋意識があるだけってことなんだろうけど
でもそれは前々から感じていた話で
たぶん当たり前の基本的な話で

なのにそんな当たり前の話を僕は時々忘れて
思考の世界でジタバタしてる
でもよくよく思えばやっぱり何もなくて
何もないんならただいればいいだけで
ただいるだけじゃダメだよなんて
そんなのは思考中毒患者たちの譫言(うわごと)だから
相手にする必要は全然ないのだけど
そんな譫言に僕はまだ少し毒されてるみたいで
せっかくの静寂を
自分のドタバタで台無しにしてたりする

なんだかひどくバカみたいだと自分でも思うんだけど
これがただの習慣の名残なのか
何だか知らないけれどまだ吹っ切れない割り切れない何かが残っているのか
そこら辺がよくわからないから余計にジタバタしてしまうのかもしれない

あの空みたいに曇天なら曇天できっぱり曇ってればいいのにね



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  1. 2014/06/04(水) 21:54:36|
  2. 日記

二月 六日


今日は 日曜日であったが  
ちょっとした用があったので 
朝早くに 出かけた
空気は冷たく まだ冬そのもののはずだったが
何処となく 緩んでいた

東京は 春が 近いのだな と 思った

そして

また 一年 過ぎたのだな と 思った


この数年 現実と言われている この不可解な世界への浸透を試みてはいるものの
案の定 うまくいってはいない

何故なら 試みている当の私自身が
望んでいないから

其処には PATHOSがなかった



意思に先立つものは
LOGOSではなく PATHOSでなくては ならぬ
否定し切れぬ 止むに止まれぬ PATHOSでなくては ならぬ

PATHOSは 自ずと湧き出で 流れ 形を成すだろう

LOGOSは PATHOSを 補完し 実行するだろう


理由など ない

意味など ない

それは そういうものなのだ



PATHOSのない LOGOS
空っぽの 論理 

たとえば 私

PATHOSのない意思は 容易く折れる

つまり 私



幽かな春の気配に どうにもならぬ虚しさを覚えつつ

私は 駅に向かって 歩き続けていた



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  1. 2011/02/06(日) 21:38:35|
  2. 日記

一月八日~一月十日

一月八日 土曜日 

図書館でCD借りて、部屋で聞いていたが、どうにも気が滅入ってくる。
ふと思った。明日、雲取山に行こう。月曜まで休みだから、テント持ってって、一泊してこよう。
携帯で登山口までのルートを検索する。奥多摩駅に7時46分。8時35分のバスで鴨沢まで。9時過ぎには登り始められる。
しかし、携帯、便利だね。時刻表を捲って調べるなんてこと、必要ないんだね。

まぁ、年末に山に行こうと思って、準備はしてあって、天気の都合で結局行かなかっただけだったから、
改めてした準備と言えば、行動食を少し買いに行ったくらいかな。

問題は積雪の状態なわけだが。関東平野は、いい天気続いていたからなぁ・・・。雪、そんなにねぇだろ。
アイゼン。いるのかね?奥多摩だぜ?さすがに12本爪はいらんだろうが、でも4本爪の軽アイゼンくらいは持ってくべきなんだろうな・・・。
はい。持っていくべきです。スパッツもあった方がいいです。
特に、雲取山から、三峰方面に抜けるなら、ピッケルを持っていってもいいくらいです。
はい。
でも、結局自分、アイゼンも、ピッケルも、スパッツも持っていきませんでした。
理由?晴天が続いていたこと。1月であること。からして、積雪は少ないだろうと。
あっても大したことないだろうし、氷結しているようなところはないだろうと。
そんなわけで持っていっても使わない、に賭けてみただけです。
こういう賭けはしない方がいいんでしょうけど。
持って行った方が、安心感はあるんでしょうけど。

一月九日 日曜日

そんなわけで、ザックに必要そうなもの、適当に詰め込んで、早朝に出発。
9時20分頃に、登山開始。サクサク登って14時20分頃、雲取山頂上。標高2018m。東京都内で唯一の2000m峰です。
眺めいいねぇ。逆光のせいか、少し、霞んでるけど、富士山もよく見える。
雪は、思っていたよりも多少、多いか?でもまぁ、こんなもんだろ。南側斜面には殆どないか、あっても土が露出している。






さて、テントは持って行ったものの、宿泊場所は決めていなかった。
まず、第一候補の雲取山避難小屋。なかなか居心地よさげである。
殆ど頂上にあるため、見晴らしも非常に良く、日の入りと日の出の写真も撮れる。便所が、まぁ、その、あれで、いろいろ凍りついていたが、それはともかく。水の確保。積雪を溶かすわけだけど、最近降ってないから、雪が汚れてる。でも沸かすからいいか。
でもなぁ。すでに先客が一人か二人。後から、また何人か来るんだろう。
大人数は、苦手なんだよなぁ・・・。

というわけで、山頂から少し下って、次の候補の雲取山荘へ。雲取山から北は、積雪が解けずに、かなり残っている。
15時過ぎですな。小屋は営業中で、小屋の前に幕営できる。見晴らしは良くないが、水は、小屋でもらえるだろうし、便所も管理されているだろう。
でもなぁ。小屋の中には人が居るし、人の出入りもあるだろう。なんだかなぁ。幕営料払ってまで、此処にする理由もねぇなぁ?まぁ、時間的に無理はしたくないが、先に行くか。そもそも、まだ5時間半しか歩いてない。足りない。山を食い足りない。

というわけで、次の候補地の白岩小屋へ。少しばかり、いい感じに脂汗かいて、いい感じに脚も強張って、16時半?白岩小屋到着。傾いた、古い小屋である。幕営地は此処らでよかろう。中は埃っぽいので、外にテントを張ることにした。先客が一人、テントを張ってた。
雪は、小屋の屋根に積もってたのが比較的きれいだった。
で、適当に飯食って、寝ることにした。が。寒い。夜。テント内の気温は 0度くらいなのに、寒い。山、久し振りだからなぁ。雪山なんて2年振りじゃねぇの?寒さに弱くなってるなー。
寒くてよく眠れねぇ。・・・あら。さらさらとテントに雪の音がする。さっきまで晴れてて奇麗な日没だったんだけどな。・・・で、またうとうとして、次に目が覚めた時、テントの外を見ると、一面の星空だった。オリオン座と獅子座はわかった。ウサギ座も見つけた。あとはよくわかんねぇや。






一月十日 月曜日

夜明け。あー、今日は下るだけだから慌てるこたないな。のろのろと準備して 7時だか 8時だかに出発。妙法ヶ岳に寄り道して、三峯神社をうろうろして、三峯ロープウェイがなくなってたので歩いて大輪まで下り、そっから14時20分のバスで帰りました。


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  1. 2011/01/16(日) 20:53:52|
  2. 日記

十二月 二十六日



年末年始  気圧配置は再び冬型になるらしい

山は 荒れるだろうから

行けば 引き返すか 遭難するかの どちらかだろう

それを予測した上で行くと言うのなら

引き返すようなことは しないだろう

それも面白い と思ったが 今年はやめておこう

少し位 楽しみを先に取っておいてもよくはないか



白い世界で 歩を進める意味を見失えば

風と雪が 私を速やかに 葬ってくれるだろう

貧富貴賎幸不幸

一切 関わりなく 風は イノチを吹き消すだろう

雪は 私を 流して 埋めるだろう

それも面白い と思ったが 今年はやめておこう

少し位 楽しみは先に取っておくものなんじゃないのか

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  1. 2010/12/26(日) 20:44:50|
  2. 日記

十二月 二十四日


そうか

今日は クリスマス・イヴ だったのだな

部屋で 登山靴の手入れをしながら

ふと 思う



アイゼンの爪は 尖らせた

ピッケルは問題ない



骨を凍らせる 風の気配に

あの氷点下の孤独が 懐かしくなり

もう一度 雪に埋もれた谷を

氷雪に覆われた峰を 辿ってみようかと

天気を気にしている



いや 本当は

この空漠たる精神を

あの白い山に 叩きつけてみたら

どうなるのだろう

ただ それが 知りたいだけなのだ

赤い血が 少しは まだ 流れているのだろうか



ネットで眺める天気図は

西高東低  冬型の気圧配置



行かない方が 良さそうだな

そう 思いながら

靴の手入れを 続けている



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  1. 2010/12/24(金) 20:54:43|
  2. 日記

鎌倉


あー  晴れてるね
ネットカフェに籠もるべきか 鎌倉に行くべきか
迷った末に ちょいと鎌倉までサイクリング
天気 良過ぎだもんな

9:30過ぎに出て 帰宅は16:30過ぎ

んで 北鎌倉に着いたのが 11:30過ぎだったかなぁ

円覚寺:うろつく

建長寺:釈迦苦行像の複製?があったのが嬉しかった  
なんかねー好きなんですよね釈迦苦行像
天井の雲龍図もいいね
古びた木造仏もいい感じだった

鶴岡八幡宮:チラ見

長谷寺:照明の加減もあるだろうが あの仏像の威圧感が強力ですな  
暫し見入っておりました
手を合わせて祈りたくなる気持ちも わからぬではないですなぁ
あれって 世界最大の木造仏なんですか?

大仏:チラ見

んー  こんな感じでしたな
相変わらず 手を合わせられなかったけどね

しっかし 空  青いね
陽射し強いね
日焼けしちまったよ

距離は往復で90km弱
走行時間は4時間半弱

ははは  2年ちょい前から着け始めた速度計
通算走行距離が3000km超えた

そんなに走ってたのかね

まぁ どうでもいいけど


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  1. 2010/10/11(月) 23:00:14|
  2. 日記
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・・・本当にどうでもいい話

うーん

暫く休むつもりだったが

何か 更新してるね

しかも 何か 暗いような 気がする

まぁ あんまり こだわらないでください

いつまで続くか わかんないし

暗く見えるなら それはきっと気のせいだから

しかし何だかね

この疲労感というか 徒労感というか

どうにもいろいろ調子が狂う




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  1. 2010/09/19(日) 23:31:20|
  2. 日記
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自転車でさ

血が 煮え狂っている
血が 沸騰しかけている

だから俺は
食パン三枚 ほおばって
弾かれるように 自転車に乗った
午前三時半

空いた車道を すっ飛ばして 
小田原に 七時
真鶴岬の突端に 八時
何故小田原に真鶴岬なのか は 俺に分かるわけもない

途中 国道1号線の自動車専用部分に間違って入り込んでしまって
まぁ そのまま走ったわけだが 結構 ビビった
あと国道135号線 自転車で走ると怖いね
眺めはいいんだけど よそ見してるとマヂでこけそうだ
こけたら死む ヘルメットしてないし
しててもヤバそうだけど
まぁ 俺がかなり疲れてたってのもあるんだけどね

う~ん 迷惑な死に方はしたくないな

九時過ぎに帰り始めて
小田原で一休みしてふらふら観光
お土産買って ひたすら走って
一六時四〇分に家

お茶とかスポーツドリンクとか
水分は四リットル以上飲んだように思うけど
食べたのは リンゴデニッシュ一個だけ
それも十四時過ぎに

一三時間の行動時間で 八時間以上 自転車こいでた
後は 観光とかして 歩いてた
一時間位は 休んでた

リンゴデニッシュ一個で 何で腹が減らないのだろう
水分取り過ぎ?でも喉渇くしなぁ

う~む なんか全然 食欲がない
帰ってきても 空腹感がない
とりあえず ソバ食ったけど

まぁ いいか 省エネだから

しかし 俺の マウンテンバイクだからなぁ
車道走るとやっぱスピードが足りない
ロードレース用のヤツで飛ばしまくってみたいんだけどなぁ

でも逆にレース用のだと 歩道がめっちゃ走りづらそうだ
ヤバいときに 歩道に簡単に逃げられないし
渋滞にハマるとめんどくさそうだね

まぁ いいか 一長一短だから



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  1. 2010/08/21(土) 18:40:32|
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お盆休みの過ごし方


昨日 行くあてもなく自転車に乗ってみたら
川崎大師に行きたくなったので
行ってみました
思ったより 小さな お寺でした
人工の池には亀がたくさんいて
亀たちはその閉鎖系の人造世界でも十分に満足しているようでした


そうして 今日は無性に 池上本門寺に行きたくなったので 
行ってきました        自転車で

あてもなく ウロウロと 墓所を歩き回っておりますと看板がありました
『力道山のお墓はあちらです』
別に力道山に呼ばれたワケではないでしょうが
とりあえず 眺めてきました
そう
ただ お墓の前に行って 手を合わせることもなく 眺めていました

不信心な私には お墓というものが よくわからないのですが
ヒトによっては心の拠り所になっているのでしょう

南無妙法蓮華経
     南無妙法蓮華経
          南無妙法蓮華経

信者さんたちが通り過ぎていきます

本殿にも入りましたが
やはり 手を合わせることなく
願い事をするでもなく
「あぁ 豪勢な造りだなァ」
なんて ぼんやり思っていました

結局 願い事は できませんでした
小銭を投げて 手を合わせて 願い事をする
私がやると どうにも不自然でワザとらしくて胡散臭くてまるっきりの演技になってしまう
浄域で自分に嘘ついてまで演技する理由も無いと思ったので  眺めるだけで  コソコソと帰ることにしたのです

考えてみれば 近親者や皆様方の健康でも祈ってくればよかったのかもしれませんが
不信心者の私がやると うまく行くものも うまく行かなくなりそうなので  やはり これはこれで良かったのでしょう

西日差す中  正門へ向かって 石段を下る私の脳髄に 蝉の声が 心地良く 染み込みました



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  1. 2010/08/15(日) 21:31:24|
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散歩


雨が降ってきたので 

私は 散歩に出かけた


傘を差して 

ゆっくり ぼんやり 歩いていく

まるで  立ち止まりそうなほどに

ゆっくり ぼんやり    歩いていく


子供が ゆっくり歩く私を 不思議そうに見上げて

傘も差さずに 駆け抜けてゆく



散歩は 好きだね ぼんやり歩けるから  

雨の日は 好きだね ゆっくり歩けるから 



死人のように




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  1. 2010/08/02(月) 18:56:51|
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海に 背を向けて

その川の 海に繋がる辺りに寝そべって

僕はボンヤリ 薄紅の空を 眺めている


風は 潮のにおいよりも むしろ

ドブ川の臭いを 運んできてはいたけれど

町工場の 幽かな音が 心地よくて

僕はしばらく 夕日を 眺めている


蝙蝠たちが 少しづつ

僕の後ろから 暗がりを 運んできている

振り返れば 薄暮に沈む海が 見えるだろう




振り返れば

僕の後には いつも 海が 広がっている

何処までも 静かに  広がっている

深く  虚ろな 海が





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  1. 2010/08/01(日) 08:46:53|
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蒸し暑い午後には

僕の心臓に 穴があいて 

コトバが 流れ出した

流れ出たコトバは 

薄汚れたノートの上に

ボトボト ボタボタ  零れ落ち

のたうち回り 跳ねまわり

自らの居場所を探す

僕はぼんやり 

それを眺めている

窓の外には 

脳灰色の空が 広がっている

雨はまだ   降り始めてはいない


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  1. 2010/06/30(水) 20:39:28|
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遠乗り

久し振りに自転車で、川沿いのサイクリングロードを遠乗りした。

古びたママチャリをシャコシャコ漕ぎながら考える。
初めてこの道を走ったのは、いつだったろう?
私は未だに同じ道を走っている。
何も変わっていない。
何も成長していない。

どうやら私は何かが不満らしい。
河川敷には、野球やその他の球技に興じる人々がいる。バーベキュー?飲食に興じているらしい人々がいる。

仕事が不満?こんな半端仕事じゃ、胸を張れない?じゃあ、どんな仕事がしたいのか?したい仕事なんか、何もないんじゃあないのか?
希薄な人間関係が不満?望んでいないのは、自分で知っているんだろう?孤独を埋めるためだけの人間関係など、煩わしいだけだと思っているんだろう?

冷ややかな曇天の下、人々とともに球技や飲食に興じたい?

否。

ゲームにのめり込めない私は、それらに興じることができない。
ゲームにのめり込めない私は、たぶん、人生にのめり込めない。

そう。だからこの不満は、私の価値観に基づくものじゃない。

そう。せめて世間の価値観に煩わされずに、生きたい。

冷たい雨に濡れ始めた道を急ぎながら、私はそんなことを考える。

古びたママチャリをシャコシャコ漕ぎながら、雨の中、私はそんなことを考えている。



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  1. 2009/10/24(土) 16:43:55|
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煮干し


煮干しを囓りながら 俺はツラツラ考える


俺は 何してんだっけ?
昔の知り合いはアメリカで 中国で 至る所で活躍しているようでした 
俺はただあちらの山で冷や汗を流し こちらの山で死にかけて フラフラしているだけでした 

酒を飲みながら 俺はネチネチ考える
俺は どんな夢を見てたんだっけ?
…俺は夢を見たことが あったっけ? 

こんな俺が いつか変われる日があるとでもいうのか
職場で仕事を任されたり 独りで暮らせば 何かが変わるとでも思っていたのか
一度死にかければ 新たな自分に生まれ変われるとでも思っていたのか
…より深く生きることができるとでも? 
けれども何も変わらない
いつまで経っても退屈な俺が ぼんやり空を見上げているだけ
空っぽの俺が 移ろう人々を眺めているだけ

しかしそれは実際当たり前の話で

虚ろな自分も 過ぎ行く人々もそれらすべては畢竟 虚無の前の風物に過ぎぬだろう
変わり得ぬ虚無の前で千変万化する些細な景色を眺めていても どう変わり様があるのだろう


俺は 残り少なくなった酒を惜しみながら 黙り込んで煮干しを囓り続ける
 
そうして今日も一日が過ぎて行くのだ

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  1. 2009/03/09(月) 20:07:11|
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槍ヶ岳 追想

 
俺は 本当は あのとき底まで 落ちたのかもしれない
雪壁を滑り落ち 岩に打ちつけられて 瀕死で 雪の上に 横たわっているのかもしれない
今の俺は  そんな俺が見ている 夢  なのかもしれない

最後まで 行ける という 感覚がなかった
槍ヶ岳に 辿り着ける という 感覚が希薄だった 
だから 途中で 何か あるとは思っていた
横尾の谷でも 高巻こうとして 滑り落ちた
雪庇から落ちる前日にも 南岳で 写真を撮ろうとして 凍りついた斜面を 滑りかけた
意識の何処かで 俺は またもや 死を拒絶していたのか
死ぬはずだったのに その微妙な 迷いが軌道を変え ひとつの終点を 延期してしまったのか
それとも

まだ 死ねないだけか
まだ 死ねるほどには 生きていない それだけのことか
しかし ただ一つ はっきりしたのは 自分はまだ それほど死にたいわけではない ということ
生きたいわけでは ないにしても

目前に与えられた 死の機会を 意識しつつも 避けた    ・・・避けてしまった
その結果は  ・・・これから身をもって知ることになるわけだ





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  1. 2009/01/02(金) 15:07:13|
  2. 日記
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