絵空言 2009年06月

絵空言




来ない季節を待ちながら

心が冷えていきます

血が凍り付いていきます

あたしの心臓はあの人が持って行ったようでした

いいえ あの人にそれは必要なかったでしょう

あたしが勝手にそう思っているだけそう思っていたいだけ


たぶん 本当はあの時

あたしの心臓は粉々に砕け散ったんだ

破片は 小さく 塵となり 灰となり風に消えて行ったんだ

この胸に 空っぽの痛みだけを 残して


春が幾度廻り来ようとも

この胸に温もりの戻ることは

もう 二度と ないような 気がしています

テーマ:恋愛詩 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/06/06(土) 11:21:03|
  2. 詩のやうな
  3. | コメント:0

生きなさい そして 死になさい

泣きだしそうな顔をして
あなたは何をそんなにがっかりしているの

こんな小さな世界に何を期待していたの
何処にも何もありはしない
誰かが何か持っているとでも思っていたの


打ちのめされたような顔をして
あなたは何故そんなに絶望しているの

こんな薄っぺらな世界で何を求めていたの
何処かに夢やら希望やら埋もれているとでも 思っていたの
いつか薔薇色の未来が地上に実現するとでも 思っていたの

いいえ 別に天上界があるなんて言ってない
そんなものは あってもなくても同じ
小さな世界の別な風景に過ぎないわ

ええ あなたは回し車の中のネズミと同じ
駆けて駆けて駆け続けても
球面の外には出られない

そんな世界で何を夢見るというの
そんな世界で何を語ろうというの

そう あなたにできることなど 何もない

あなたはそこで

何も夢見ずに

ただ生きて

そして

何も語らずに


死になさい



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/06/27(土) 09:52:26|
  2. 空言
  3. | コメント:0