絵空言




夢の終

待っても夢など吹いてこない
登り詰めた坂道の先に 何があると言うのか

僕らが懸命に歩き続けている道が
何処かへ通じているとでも言うのか
まるで足枷のように
ただ 空っぽの夢と希望を引きずって
八方塞がりの世界の中で僕らが何処かへ辿り着けるとでも言うのか

出口のない 時間の袋小路の中で
僕らは一体何を願っている
何を望んでいる

いつかあの人が自分を変えてくれる
いつか誰かがすべてを変えてくれる
そんなふうにして すべての感覚諸器官が 君らに変化を告げる日が来るのだろうか
すべての外を 君らに告げる日が来るのだろうか

夢を語れるならそれがいいだろう
欲するところがあるならば為すが良いだろう

けれども本当は
僕らは 出口のない 小さな箱庭で
飽きもせずに同じ遊びを繰り返しているのではないか
外のない 小さな箱庭の中で
飽きもせずに同じ夢を繰り返し見ているだけなのではないのか

気付いてしまえば 望みは断たれる
醒めてしまえば 夢は絶たれる

気付くなかれ 醒めるなかれ

夢に過ぎずとも 進化せよ 成長せよ
もし君らが望むなら

幻に過ぎずとも 退化せよ 堕落せよ
もし君らが欲するなら


それでもなお
醒めてしまったのなら
ただ 今を 生きて

そして 死ね




テーマ: - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/10/03(土) 11:17:09|
  2. 空言
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人間なんぞ滅びてしまえ

地球なんぞ砕け散れ

煌めき輝く星々よ
今すぐ消えて無くなれ

生ける者よ 塵になれ
死せる者よ 灰になれ
悉く 無窮の空に 帰れ
須らく 絶対零度の闇に 帰れ

無と闇こそが万象の故郷なれば





テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/10/16(金) 22:49:44|
  2. 空言
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遠乗り

久し振りに自転車で、川沿いのサイクリングロードを遠乗りした。

古びたママチャリをシャコシャコ漕ぎながら考える。
初めてこの道を走ったのは、いつだったろう?
私は未だに同じ道を走っている。
何も変わっていない。
何も成長していない。

どうやら私は何かが不満らしい。
河川敷には、野球やその他の球技に興じる人々がいる。バーベキュー?飲食に興じているらしい人々がいる。

仕事が不満?こんな半端仕事じゃ、胸を張れない?じゃあ、どんな仕事がしたいのか?したい仕事なんか、何もないんじゃあないのか?
希薄な人間関係が不満?望んでいないのは、自分で知っているんだろう?孤独を埋めるためだけの人間関係など、煩わしいだけだと思っているんだろう?

冷ややかな曇天の下、人々とともに球技や飲食に興じたい?

否。

ゲームにのめり込めない私は、それらに興じることができない。
ゲームにのめり込めない私は、たぶん、人生にのめり込めない。

そう。だからこの不満は、私の価値観に基づくものじゃない。

そう。せめて世間の価値観に煩わされずに、生きたい。

冷たい雨に濡れ始めた道を急ぎながら、私はそんなことを考える。

古びたママチャリをシャコシャコ漕ぎながら、雨の中、私はそんなことを考えている。



テーマ:日記 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/10/24(土) 16:43:55|
  2. 日記
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