絵空言 2010年07月

絵空言




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或る 雨の日に


何処から迷い込んできた その蝶は
何処へ行くつもりだった この蝶は

雨の日の 駅舎の天井で
何故にそんなところで 羽ばたき続けている
出口はそっちじゃない
そこからは 何処へも行けはしない

やがて
力尽き 地に墜ちて
蝶は知るだろう
青い空を
羽ばたくべき空を

破れた羽を引き摺って
蝶は見上げるだろう
深い空を
羽ばたいていたはずの空を

汚れた水たまりに蝶は墜ち
水たまりには 果てなき空が 映るだろう








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テーマ:詩・ポエム - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/02(金) 18:18:05|
  2. 空言
  3. | コメント:0

紫の夢

夢を見た


発狂しそうな 薄闇の海を漂っている

泳ぎ疲れた私は 泳ぐのを やめた


闇は 明けることなく

深まることなく

紫に染まる この薄明の海は

何処の星のものか


陸地は見えぬ

鳥も飛ばぬ

まだ果ては見えぬ


過ぎる雨は 私にイノチを与え

風は 在りもしない大陸の位置を私に教える

雲は 漂流者に気付くことなく 遥か彼方を 過ぎゆくばかり


発狂しそうな 薄闇の海を 

私は 為すすべもなく 漂い続ける




テーマ: - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/05(月) 19:00:19|
  2. 空言

朝の出来事

朝の通勤電車
少し遅れて着いた駅のホームで
駅員が   血を 洗い流していた

みんな見ないようにして
歩いてた
急ぐフリして 歩いてた

サイレンの音がする

僕も急いで会社へ行くフリをした

幽かな ざわつきを
心の何処かに感じながら
みんな 少しづつ 足を早める


駅員は 血を洗い流すしかなかったし

通勤者は通勤するしかない

接触事故や飛び込み自殺も
それぞれの因果に基づき たぶん仕方ない話で 

救急隊員は 駆けつけるしかない

何事もなかった様に
世情が過ぎていくのは 当たり前な話で

誰もがみんな 
自分のことで忙しいのは 当たり前な話で

何もおかしなことは無いはずなのだが


鮮やかすぎる あの色に
誰もが少しづつ さざ波を感じて

同じ色の波紋が広がる前に
昨日と同じ今日を始めてしまおうと

誰もが少しづつ 足を早める






テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/09(金) 19:55:13|
  2. 空言
  3. | コメント:0

どうでもいい話

「あんた、死後の世界があるとでも思っているの?
 まぁ、いいさ。死んでみりゃわかるよ。わかるあんたがいなくなるってことがね」


「君は、輪廻が絵空事だとでも思っているのかい?
 別にいいけどね。死ねばわかることだから。それを希望と受け取るか、絶望と感じるかは君次第だけどね」



どうも、自分には、輪廻転生、というのは、あるように思えて、仕方がない。
だから、魂の絆、みたいなのはやっぱりあって、そこには、愛と平和があるわけで、
それは、やっぱり、愛とか平和とか呼ぶしかなくて、時々羨ましかったりもするのだが、
どうやら私には縁がなくて、

まぁ、それはどうでもいいのだが、

ただ、一つだけ、輪廻があるなら、自殺は無駄な可能性が高い。
ヒトの想念は受け継がれ、生まれ変わっても、自殺した時点の状況から、或いは、その人生の初めの状況から、また、同じような人生を始めなきゃならないらしい。まぁ、自殺の理由にも因るらしいけれども。
しかし。 同じような人生。これは相当、うんざりしそうだ。少なくとも私の場合は。


いや、なんかの宗教に入っているわけではないですよ。
宗教には必ず、中心がある。頂点がある。ピラミッド構造になっている。それが嫌いだ。
中心や、頂点には、神や神々や開祖や教祖がいる。そういうのは嫌いなんだよ。
気持ち悪いんだよ。
で、中心や頂点にいる者はどうやら、偉いらしい。私には「偉い」という概念がわからない。

しかし、組織というものは、そういうものなんだろう。
だから私は、組織が嫌いだ。会社とか、国家とか、嫌いなんだ。・・・生きていけないなw
自分で会社作る?自分が、中心やら頂点になるのも、やっぱり気持ち悪いな。


集団。

まとまりたがる人間。

苦手だ。

統一された思想。

気持ち悪い。




私にとって、居心地がいいのは。

・・・ユビキタス? 
          Ubiquitous
                 Ubique
                     遍在する。

いや・・・なんか違うな。微妙な違和感がある。う~む。わからん。


世界は、世界観や価値観は、ヒトの数だけあって、
もしかしたら、イノチの数だけあって、
だとしたら、地球上だけでも、何兆もの、世界があって、
もし、物質にも意識があるなら、世界は、世界観に満ちていて、

それは、空間があって、そこに何かが、遍在しているのではなく、

空間もまた、意識に満ちていて、

空間もなく、偏在する者もなく、

もちろん、私もなく、

ただ、これが、あるだけで、

 ただ、これが、


  これが


    これ


      こ
 


           k





                   ・















テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/10(土) 08:50:23|
  2. 由無事
  3. | コメント:0

僕らは何様だったっけ?


僕らは何をしてきたっけ
平和と戦争の 繰り返し繰り返し繰り返し
繁栄と滅亡の 繰り返し繰り返し繰り返し

僕らは何をしてきたっけ
自ら毒を大地にばら撒き 空に撒き散らし 海に垂流す
巡り巡って僕らの上に 降り積もる
知らなかったなら知恵が足りない
知っていたならオツムが足りない どちらにしても愚かな話

僕らは何をしてるんだっけ
今更ながら 地球にやさしく(本当は 僕らは僕らにやさしく)
今更ながら 環境に配慮して(本当は 僕らは僕らに配慮して)
一体 何の呪文なんだか
そう唱えるのが 流行りだとでも思っているのか
そう唱えれば 売れるとでも思っているのか

僕らは僕らの知能のせいで
町が砂に埋もれて行きます
氷河は溶けて湖を造り 決壊したがります
森は焼かれ続けて その煙は絶えることがありません
みんな死んでいきます 僕らのせいで

僕らは僕らのオツムのせいで
濁った大気の底で暮らす
油泥の海のほとりでくらす
そうなりかけてるから
今更ながら 地球にやさしく(本当は 僕らは僕らにやさしく)
今更ながら 環境に配慮して(本当は 僕らは僕らに配慮して)

勿論 すべてがすべて 僕らのせいではないけれど
でもやっぱり
今更ながら 地球にやさしく(本当は 僕らは僕らにやさしく)
今更ながら 環境に配慮して(本当は 僕らは僕らに配慮して)

僕らは何様だったっけ?





テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/12(月) 19:07:44|
  2. 空言
  3. | コメント:0

コメントへの返信

私には
言葉が美しいとは思えない
美しい言葉があるとも思えない

言葉は多少の面白さを
私にもたらすが
それだけの事

と 書きつつ 
私が言葉で遊びきれていないのは わかっておりますよ
どうも言葉の意味に囚われている
言葉の意味から自由になって
言葉で遊べたら もう少し面白くなるかも知れない


私は大きな事を語っているだろうか?標語?
よくわからないな

書く時に多少 何か考えるとすれば

リズム感      かな?

それもあまり拘っているワケでもないし


内容は まぁ 人それぞれだからね

好きなように解釈してくれればいいし

それが標語に見えるなら

あなたにとっては ただの標語に終始するのでしょう

大きく見えるなら
大きいのかもしれません
どうでもいいような気はしますが


評価されるものを書こう
うまく書こう
上達しよう

という感覚が 私にはないので

たぶんそのせいで

あなたのおっしゃることは
いつも よくわからない

そうですね

私は 私にとって 心地良い言葉の羅列を探しているかも知れないが
それが他者に妥当することは
むしろ少ないかも知れないし
そもそも
どうでもいいことのようにしか思えないのですが



テーマ:雑記 - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/12(月) 21:07:29|
  2. 説明
  3. | コメント:0

午前三時

酒を飲みながら 雨音を聞く
もう 寝なきゃな
そう思いながら 
昔読んだ本を 読み返したり している

小さな羽虫が ウロウロ 飛び回る
オマエ 何してる 遊んでいるか 俺をからかうか

小さな小さな羽虫が一匹 飛び回る
オマエ 何してる 生きているか 俺を嗤っているか

オマエ   こんな所で
他にいく所もないか

 

俺と 同じだな










続きを読む

テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/14(水) 18:08:33|
  2. 空言
  3. | コメント:0

或る日の或る詩

或る日、あたしは詩を書いてみた。
うまく書けなかった。
(・・・冗長で、くだらないな。捨てるか。また時間を無駄にしてしまった。)
けれども、いつも遊びに来る友人が、これを見つけて、褒めてくれた。
「すばらしいじゃない」
「そう?じゃ、あげるよ」
ちょっと言ってみたら、不思議なことに友人はそれを喜んで持って行った。

独りになって、少し、考える。変なこともあるもんだ。
嬉しくとも何ともなかったが。


ところが、驚いたことに、一週間後、友人はそれを勝手にあたしの名前で発表して、原稿を返してきた。
(ったく。勝手なことしてんじゃねぇよ。ブログにでも載せておくか。)
ブログに載せてみると、驚いたことにアクセスランキングは急上昇。読んだ人みんなが称賛のコメントを送ってきた。
(な、なんだなんだ?どうなってんだ?こんなものが流行るのか。世間はよくわかんね。いつものことだが。)

「新聞に載せてもいいですか?」
   「教科書に載せたいのですが?」
           「詩集を出版しませんか?」
(騒々しいな。)
あたしの詩は、独り歩きを始めた。

世のお偉方がみんな揃って、褒めてくれた。
みんな同じようなことしか言わないので、何と言ったのかは忘れた。
ナントカいう賞やカントカいう賞ももらった。
各国語に翻訳され、世界中の人々が読んだ。
そして、世界的な、ノーナシ文学賞とかいうのをもらった。
まったく納得できなかったが、お金をくれるというので、もらっておいた。


授賞式から帰ると、部屋のゴキブリが褒めてくれた。
「いい詩だね。」
床のダニたちが、称賛した。
「地球史に残る詩だね。」
あたしは少し、眉間に皺を寄せてみた。

机も椅子も壁も、あたしの着ている服も、あたしの詩を褒めてくれた。
「すごいじゃないか。」
あたしは少し、作り笑いをしてみた。


やがて。


噂を聞きつけた、シリウス第四惑星の客人たちが、わざわざあたしの部屋まで来て、こっそり褒めてくれた。
「銀河史上、最も麗しく輝かしい詩だね。」

あたしの詩は、銀河中で読まれることになった。
何故なのか、は、あたしにはまるで分らなかったけど。

そしてついに噂は銀河を超えて広がったらしい。おとめ座銀河団NGC4639の最高意思決定機関が、あたしを招待してくれたのだ。
あたしは七千八百万光年ばかし転送されて、無数の異星人の前で、その詩を歌わされた。
あたしは歌いたくなかったけど、仕方なかった。ただ、つぶやくだけで、彼らには聞き取れるらしいので、とりあえずモソモソとつぶやいてみただけだったが。

「これは、宇宙開闢以来、至高にして至純な詩ではないか?」

全宇宙が、あたしの詩を褒め称えた。
万物が、その詩を褒めちぎり、涙を流した。
森羅万象すべてが、その詩を歌い、その詩とともに生き、死んだ。
但し、あたしを除いて。
尤もあたしの肉体は宇宙に属していたけど、あたしには逆らえなかったので、不機嫌そうに黙り込んでいた。

あたしだけが、あたしの、その詩を歌えなかった。歌っても、まるで楽しくなかったから。


あたしは、あたしの小さな部屋に帰り、小さな詩を書いてみた。
うまく書けたので、独り、ニヤニヤする。
口ずさんでみると、とても嬉しくなったので、ブログに載せてみた。
拍手は一つも来なかったけれど、あたしは満足して、ぐっすり眠った。
  1. 2010/07/15(木) 18:31:55|
  2. お話
  3. | コメント:2

おそらく私は

また 違和感を感じている

たぶん私は 

言葉を 全て吐き出して

吐き出し切って

戯言妄言空言虚言

何であれ 浮かぶものは全て

吐き出して


たぶん私に必要なのは 

沈黙かもしれない

完全に 心が 魂が 黙り込まなければ

この どうにもならない違和感は

消えないような 気がしている





テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/20(火) 22:32:47|
  2. 由無事
  3. | コメント:2

ちょっと お隣さんまで


てくてく歩いて二百万年

隣の銀河へ あと二十万年 もうちょっとだネ

光の速さで歩いて 二百二十万年の行程です

ふぅ 汗かいちった


今頃 地球はどうなってるかな

僕が出発した時
わけもわからずに 見送ってくれたお猿さんたちは
元気でやってるかな?

ただねぇ ちょっとね
あのお猿さんたち
僕が遺伝子を弄くっておいたからね
今頃はなかなか楽しいことになってるかもしれない

もう滅びちゃったかな?
大丈夫かな?

予定では 僕が帰るまでに
あのお猿さんたちから
“純粋意識”が精製されてる筈なんだけど

うまくいくかな?

お猿さんが 滅びるだけならいいけど
惑星が使い物にならなくなってたら 失敗だな
“純粋意識”を培養する素地としては申し分ない星だったからなぁ

あとはお猿さんたちの素質と
僕の遺伝子操作技術の問題か

まー 大丈夫だろ

“純粋意識”はこの宇宙では希少だからね
高値で引き取ってもらえるし
何にでも使えるからなぁ

今回の実験は うまくいくといいな


頑張れ お猿さんたち

滅びるなよっ!






テーマ: - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/22(木) 01:22:05|
  2. 空言
  3. | コメント:0

振り子



ふうらりふらりと

揺れている

彼岸を眺め

此岸に戻り

ふうらりふらりと

揺れている



迷っているわけじゃない

わからないだけ



ふうらりふらり

                夢から現へ

                             行ったり来たり

ふうらりふらり

                  星から星へ

                             旅路の果てに



揺れているだけ

人の狭間で



揺れてみただけ

時の狭間で






テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/23(金) 18:48:03|
  2. 空言
  3. | コメント:2

乾き切った風の中で

今日も陽射しは照りつけ
風は 纏わりついて 人生を語るけれど
俺は一体 何を求めりゃいいのか

どうせ 生まれた時から壊れっぱなしの俺で
人生なんて死ぬまでのヒマツブシ
アソビもシゴトもありゃしねぇ
何したところで すべて徒労さ



今日も雲は湧き上がり
風は 耳元で 夢を囁くけれど
俺は一体 何を探せばいいのか

どうせ 死ぬまで崩れっぱなしの俺で
人生なんて熟れることなき果実のよう
実らぬままに落ちて腐って
何したところで 虚しいだけさ



生まれて
    生きて
       それから死んで
              それがどうした


巡り続ける季節の中で

夢も見れずに

俺は 歩き続ける




テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/25(日) 19:01:53|
  2. 空言
  3. | コメント:0

辺境にて

吐き出された狂気は風化していく
訪れる者なき 辺境の荒れ地で

鳥よ 此の狂気を啄んではならぬ
獣よ 此の狂気を嗅いではならぬ

お前たちは まだ 生きたいのだろう?

飛べ 何処までも 高く  天を超えて

駆けろ 何処までも 遠く 地の果てまでも

踏み砕け 此の狂気を
蹴散らせ その狂気を
砕け散った狂気に お前が躓くことはないだろう
塵芥と化した狂気は お前の羽ばたき一つで 消え失せるだろう

飛べ 天を超えて

駆けろ 地の果てまでも




テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/26(月) 18:45:05|
  2. 空言
  3. | コメント:2

あたしのモノは 何もない


あたしは何で できている?


あたしはあたしの食べたモノ

あたしはあたしの食べたイノチ

あたしはあたしの殺したイノチ


あたしのモノなど一つもない

借り物ばかりの此の身なら

何を拘ることやある?


あたしのモノなど 微塵も 無い

寄せ集められた此の身なら

いつ返そうとも

何を躊躇うことやある?


髪の先から足の爪先まで

あたしのモノなど 欠片も 無い




あたしは何で できている?


あたしはあたしの食べたモノ

あたしはあたしの食べたイノチ

あたしはあたしの殺したイノチ


あたしのモノなど何もない

なれば

あたしは一体 あたしの何に 

拘ることやある??






テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/28(水) 18:40:58|
  2. 由無事
  3. | コメント:0

祝祭


あなたは喜びを謳うのか  
喜びを通して哀しみを謳うというのか

ならば私は哀しみを謳おう 
哀しみを通して喜びを謳おう


あなたは愛を謳うのか   
愛を通じて憎しみを謳うつもりか

ならば私は憎しみを謳おう 
憎しみを通じて愛を謳おう


均衡は 保たれねばならぬ
秩序たる不均衡は 破壊されねばならぬ


あなたが終わりを謳うなら 私は始まりを謳おう

あなたが生を謳うなら   私は死を謳おう


均衡は 保たれねばならぬ
渾沌たる均衡は 維持されねばならぬ


謳え 存在と非在の詩(ウタ)を

時が尽きるまで





テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/30(金) 18:59:59|
  2. 空言
  3. | コメント:0
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