絵空言




無私

私のものなど何もないのです

この肉体は
天地より与えられた生命に過ぎません

思考も感情も感覚も直観も
何処より来りて
何処へ去りゆくのかもわかりません

記憶も ただそれは此処にあるだけで
それが私のものである証明も必要もありません


私というのは何なのでしょうか

私は誰でもない何かで
私は何でもない何かで


ただ移ろうばかりの 何かなのです
  1. 2012/08/06(月) 06:30:00|
  2. 詩のやうな

そら

きょう そらは なにかいいたそうでした
なにかいっていたのかもしれません
でも ぼくにはききとれませんでした

きょう そらにわ なにかかいてありました
でもぼくにはよみとれませんでした
なにも なにひとつ よめませんでした

もう だれもそらをみなくなって
そらのききかたもよみかたもみんなわすれて
ぼくも なにもきこえなくて なにもよめなくて

いくらみみおすましても
いくらめをこらしても
なにもきこえなくて なにもよめなくて
ただ そらをみあげて

ねぇ だれかしっているのかい
そらのききかたを
ねぇ だれかおぼえているのかい
そらのよみかたを
それとも みんなわすれてしまったのかい
だれもおぼえていないのかい

ねぇ だれか ぼくにおしえてくれないか
そらのききかたと よみかたを





このよが くちはてる




まえに
  1. 2012/08/12(日) 23:27:54|
  2. 詩のやうな

闇の見る夢

全部 夢なんじゃないか

俺たちは永遠の闇の中で
夢を見ているだけなんじゃないか

空も海も 夢なんじゃないか
月も星も 夢なんじゃないのか

俺たちは無限の闇の中で
夢を見ているだけなんじゃないのか

夏の木陰も冬の日だまりも
風の音も吹雪の色も

永劫の闇の中で

その闇の見ている 夢なんじゃないか
  1. 2012/08/18(土) 05:22:57|
  2. 詩のやうな

「群れて生きるよりは
 独りで死ね」

そんな言葉が 脳裏を巡る
今日もヒトの群れに紛れ込み
いつもの日常
当たり前の労働
くだらぬ意地の張り合い
バカげた嫉妬
ヒトの群れとはそんなもんだ
だから俺は独り 俯いて呟く

「群れてまで生きる意味は何処にある?
 群れて生きるよりは
 独りで死ね」
  1. 2012/08/23(木) 19:16:18|
  2. 詩のやうな