絵空言




月光

月の光があんまりうるさいので
僕はまたもや虚無に逃げ込んでしまった

僕のいつもの悪い癖なんだけど
こればっかりはいつまで経っても治りゃしない

よくよく思えば
逃げ込んだのか
追い込まれたのか
まるでまったくいつものように定かじゃないけど
それでもやっぱり悪い癖であることには変わりゃしない

月の光はしんしんと辺りに染み渡って
実はそれが少し嬉しかったりもするのだが

だからそのまま全てが月の光に溺れてしまえばいいとも思ったりするくらいだから
実は結構嬉しかったりもするのだが

そうしてそれは本当は全然うるさくとも何ともないんだけど

たぶん僕の引き摺る影が 静か過ぎて
あまりにも 何処までも 深過ぎて
何もかもが粉々になって消えてしまうくらいに 暗過ぎて

だからやっぱり月の光も消えてしまいそうで
でもそれはやっぱり哀しくて
だから月の光は 僕には眩し過ぎて

僕はまたもや虚無に逃げ込んでしまう

あぁ これは言い訳なのかもしれないな

でも そうとわかっていても 僕はやっぱり動けない



引き摺り続ける 虚無の中から
  1. 2013/05/03(金) 10:15:06|
  2. 詩のやうな

遠ざかる世界

少しづつ
少しづつ
世界を忘れていく

破綻する哲学
論理の消滅
破(わ)れた鏡に映るのは神の摂理

言葉の意味は変転し
握り締めた拳からこぼれ落ちる

乱れる律動
価値の破砕
仏の慈悲は風塵と化して消え失せた

少しづつ
少しづつ
世界が遠ざかってゆく
何もかもが朧に消えていく

あなたにはまだ
聞こえますか 僕の言葉が

届いていますか 僕の言葉は
あなたの世界に

この果ての無い 闇を超えて

あなたの世界の 光の中に





  1. 2013/05/16(木) 23:02:33|
  2. 詩のやうな