絵空言 2013年07月

絵空言




驀進する世界と一輪の花

世界は変わらねぇ
誰かが何かを知った処で
世界は予定調和を驀進する

俺は何もできねぇまま
世界を見ている

固定軌道を驀進する世界に
小石を投げた処で変わらねぇ
誰が何をしようと もう変えられねぇ
ましてや
俺なんぞが何を語ろうと
書き記そうと
そんな事くらいで変わるわけもねぇ

オモテとウラを結ぶ搾取機構は快活に
小気味良く回転し続けて油を注す必要もねぇ
ヒトのイノチでクルクル回る

そうして俺はそのクソ世界の小さな小さな部品に組み込まれているのさ
驀進するクソ列車に乗って固定軌道を知らず知らずに突っ走っているのさ

「いつまでそこにいる?
さっさと飛び降りろ
一体全体お前はそんなとこで何をしてるんだ?」

君はそう呟いて呆れ顔

そう言われて俺もつらつら考えてみたさ

何故 動かない?
小なりと雖も搾取機構に寄与してどうする?

さぁ?わからねぇ
たぶん本当は

俺は世界には興味がねぇんだろ
世界がどうなろうと知ったことか
俺がいて
世界があって
俺は俺の中心に戻りたいだけで
俺が世界の何処にいようとも
世界なんぞ知らん
世界なんぞ勝手に滅びろ
今すぐ滅びろ
…まだ続いているのか?

俺に少しだけ興味があるとするならそれは個人の変容だ
世界じゃねぇ 君自身の変容だ…

そんなわけで
俺は諦めて
世界を見ている

世界は予定調和を驀進し

君が何処にいるのか 俺は知らない



  1. 2013/07/05(金) 23:22:00|
  2. 詩のやうな
  3. | コメント:0

騙し絵

どう生きる?
しかしそんなことは
人間とは 生命とは 何か
存在とは 何か
つまり俺たちが何なのかが分からない限り
何とも言えないだろう

そうして結局
俺たちはきっと 何でもないんだ
だからどう生きるかなんて誰にも何も決められない

渾沌だよ 渾沌
形而上下を問わず ただ渾沌
それだけだ

虚空に放り出された俺たちは
上昇気流に乗って天空高く舞うだろう
君も 君の星々を見おろすまでに遥か彼方を舞うだろう
そうして時には乱気流に呑み込まれ
(つぶて)のように深淵へと墜ちていくだろう

それだけのことだ
いつだって「 だから結局何なのだ」と
「だからそれがどうかしたのか」と呟けば
世界は跡かたも残さず雲散霧消する

遥かな天空も
果てのない深淵も消えうせて
ただ 虚空が残る
渾沌が
虚無が
闇が

無が


それがきっと 俺たちの本性なのさ



ただ 俺が無と呼ぶその何かを

何処かの誰かは

神と呼ぶらしい



或いは

      愛と
  1. 2013/07/11(木) 20:25:07|
  2. 詩のやうな
  3. | コメント:0

漂うということ

俺らはいつだって虚空を漂っていて
それが生きるってことで

じゃあ 死って何ですかって聞かれたら
風向きが変わることさ としか俺には答えられなくて

そんなんじゃ全然わかんないよと君は口を尖らせるけど
他に言葉も浮かばなくて

やっぱり俺はどうにもこうにも半端な奴だなぁと空を見上げる

君は少し疲れたふうに 海を見ている
  1. 2013/07/13(土) 10:20:57|
  2. 詩のやうな
  3. | コメント:0

世界の果てにて

世界の果てに腰掛けて
外を眺めている

…振り返れば 宇宙
星の煌めき イノチの輝き

あの光は神々の物語
あの闇は人間たちのおとぎ話

生まれては消える星々の瞬き
咲いては散りゆく時の花弁

あぁ 振り返るなら
天界が見える
笙の音が聞こえる
地獄が見える
腐った血の臭いがする

回転する宇宙
渦巻く喜怒哀楽

あぁ ここからは人界が見える
懐かしい人たちが遠くに見える

振り返るならここからは
ここからはすべてが見える
そうして

…そう
    ただ
        それだけ


だから

だから俺は 俺の正面を見なけりゃならない
いつまでも振り返っていないで

俺は

 俺の

    正面を

  見なければ
        ならない
  1. 2013/07/14(日) 19:40:13|
  2. 詩のやうな
  3. | コメント:0