絵空言




断片的想念

玄関脇で引っ繰り返っていた蝉
突ついたら ジジジッて鳴いて飛んで行った
もう長くもなかろうに
いったい何処へ行こうというのだろう

僕らは世界の中にいるはずなのに
何だか世界が遠くに感じるよ
君の記憶も遠のいて
君の笑顔も想い出せない

小さな小さな意地の張り合い
大切なモノは呆気なく砕けて消えて
夢とも現(うつつ)とも知らぬまま
僕らは何処へ行こうというのだろう

僕らは神の中にいるはずなのに
何だか神が見えなくなってしまったよ
何処かの僕らは狂い続けているようだけど
僕は僕の正気に自信がないから為す術もない

僕にはもう何もかもがわからなくなってしまって
ぼんやり世界を見ていたりするんだけど
僕も世界もやっぱりわからなくて
何もわからない僕は
もう何処へも行けないのかもしれない

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

  1. 2014/08/09(土) 11:49:44|
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