絵空言 2014年10月

絵空言




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世界は幾重にも

世界は幾重にも折り重なっていて
でも僕は一つの世界しか見えなくて
君も一つの世界しか見えなくて
そんな世界で
誰に何が届くのだろう

僕の世界は僕にとっては当たり前で真実だけど
君にとっては不可解で
あなたにとっては胡散臭くて
おまえにとってはバカげてる

僕にとっては
君の世界は楽しくて
あなたの世界は美しく
おまえの世界は退屈だ

世界は幾重にも折り重なっていて
隣の世界すら朧に霞む

僕らはいつまで気づかない?
無数に重なるこの世界に
僕らはいつまで安住できる?
脆く儚いこの世界に

重なり合った世界が
衝突し 罅割れて 砕けていく
互いに気づかぬままに
蝕み合い 打ち消し合い
消えていく 消えていく 消えていく

それは崩壊ですか
中和ですか
再生ですか
それとも 死なのですか

世界は幾重にも折り重なっていて
でも僕は君の世界の一面しか見えなくて
君も僕の世界の一面しか見えなくて
そんな世界でも
君がいてくれるならそれで十分なんだろう

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テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2014/10/03(金) 21:33:36|
  2. 空言

僕には 心がありません
心は地上に置いてきました
僕は今 何処にいるのでしょう
深い深い 海の底
光の届かぬ 淵の底
不思議な生き物たちが
闇の中から現れて
僕を啄んでは消えていきます

心を失くしたのはいつでしょう
それは昨日のことかもしれません


僕には 心がありません
心は故郷に置いてきました
僕は今 何処に漂っているのでしょう
遠い遠い 空の果て
星すら消えた深宇宙
それでもそのまた向こうの闇から
懐かしい誰かが呼ぶのです
こちらへおいで
真の闇を教えてあげよう

心を忘れたのはいつでしょう
それは生れた日なのかもしれません


人に触れ合うたびに思います
どうしてこんなに遠いのだろう
どうしてこんなに届かないのだろう

そうして僕は
人に届こうとしていた自分に驚くけれど
この距離を
いったいどうすれば埋められるというのだろう

わからないまま
僕は深くに沈み 
宇宙の果てを垣間見ます

世界は小さく小さく萎縮して
人は遠く遠くに離れていきます



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

  1. 2014/10/30(木) 21:41:39|
  2. 空言
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