絵空言 煮干し

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煮干し


煮干しを囓りながら 俺はツラツラ考える


俺は 何してんだっけ?
昔の知り合いはアメリカで 中国で 至る所で活躍しているようでした 
俺はただあちらの山で冷や汗を流し こちらの山で死にかけて フラフラしているだけでした 

酒を飲みながら 俺はネチネチ考える
俺は どんな夢を見てたんだっけ?
…俺は夢を見たことが あったっけ? 

こんな俺が いつか変われる日があるとでもいうのか
職場で仕事を任されたり 独りで暮らせば 何かが変わるとでも思っていたのか
一度死にかければ 新たな自分に生まれ変われるとでも思っていたのか
…より深く生きることができるとでも? 
けれども何も変わらない
いつまで経っても退屈な俺が ぼんやり空を見上げているだけ
空っぽの俺が 移ろう人々を眺めているだけ

しかしそれは実際当たり前の話で

虚ろな自分も 過ぎ行く人々もそれらすべては畢竟 虚無の前の風物に過ぎぬだろう
変わり得ぬ虚無の前で千変万化する些細な景色を眺めていても どう変わり様があるのだろう


俺は 残り少なくなった酒を惜しみながら 黙り込んで煮干しを囓り続ける
 
そうして今日も一日が過ぎて行くのだ

テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/03/09(月) 20:07:11|
  2. 日記
  3. | コメント:0
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