絵空言




紫の夢

夢を見た


発狂しそうな 薄闇の海を漂っている

泳ぎ疲れた私は 泳ぐのを やめた


闇は 明けることなく

深まることなく

紫に染まる この薄明の海は

何処の星のものか


陸地は見えぬ

鳥も飛ばぬ

まだ果ては見えぬ


過ぎる雨は 私にイノチを与え

風は 在りもしない大陸の位置を私に教える

雲は 漂流者に気付くことなく 遥か彼方を 過ぎゆくばかり


発狂しそうな 薄闇の海を 

私は 為すすべもなく 漂い続ける




テーマ: - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/07/05(月) 19:00:19|
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