絵空言




此処にいるのは

何もかもが存在証明できぬ世界の中で

「考えているわたしがいることだけは 確かなことだ」

と  言ったヒトがいたらしいのだけれども

わたしがいることは

わたしにしてみれば

わけのわからぬ 記憶の積み重ねが

わたしを名乗り  わたしと自称している

ただ それだけのことで

思考が 何なのか

考えているのは わたしなのか

わたしと言えるほどのわたしはいるのか

わたしにはわからなくて

わたしというものは 過去にしかいなくて

此処には

わからなくなっている わたし

という 記憶のような

過去のようなものが  漠然と あるばかりなのです



例えば 今 認識されたことは

すでに過去で  すでに記憶で

今此の瞬間に 

あなたの記憶とわたしの記憶を

総てすり替えたなら

あなたはわたしの記憶で

あなたの世界に飛び込んで

あなたはあなたのままだけれど

変わってしまった景色に驚くでしょう

わたしはあなたの記憶で

わたしの世界に放り出されて

わたしはわたしのままだけれど

見知らぬ世界に困惑するでしょう



いくら考えても  考えた瞬間に

全ては過去になるから

此の計り知れぬ喜怒哀楽も

認識された瞬間に

何もかもが記憶になるから

それをわたしだと幾ら主張したところで

声を枯らして叫んだところで

その絶叫自体が すでに過去の遺物で

記憶に木霊して記憶を補完するかもしれないが

此処にいるのは

相変わらずの 得体のしれぬ 何かであって

わたしなどと名乗れる代物ではないでしょう

えぇ 記憶や 過去といったモノの 集積体が

わたしと言うのです

わたしが  わたしは  わたしを  わたしの

五月蝿いほどに  言うのです

でも それは 本当は もう 全部  昔の話になってしまっていて

今 此処にいるのは  やっぱり

わたしという昔話に困惑している 何かで

いいえ  その困惑も もう わたしという 過去の属性に過ぎません



だから 此処にいるのは

名のつけられない 何かで

名をつけたなら それは過去で

名前は ただの記憶で

名前は 付けられる端から過去になるから

その無色透明な  

まるで存在感のない  確かな存在は

名付け得られぬままに

今を 漂います







まぁ 何というか あれだ

書いてしまったからには 載せたくなる

また しばらく休みます







テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/09/12(日) 17:25:25|
  2. 由無事
  3. | コメント:2
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コメント

まぁ。。なんというか。。あれです。

UPされているからには

読みたくなります♪(^^)

またのご出勤を心からお待ちしております♪

おやすみなさいませ。。。v-238
  1. 2010/09/15(水) 08:30:56 |
  2. URL |
  3. 夢ねこ★ #-
  4. [ 編集 ]


いや まぁ なんというか その あれだ

読んでいただき ありがとうございます

m(_ _)m

  1. 2010/09/17(金) 18:24:49 |
  2. URL |
  3. ユキワリソウ #-
  4. [ 編集 ]

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