絵空言 夢の名残り

絵空言




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夢の名残り


いつかの夏の終わりに
誰かが あたしに尋ねたんだ

ヒグラシの鳴く並木道を 並んで歩きながら
誰かが あたしに尋ねたんだ


「こういう人生は どうですか?

生きるべきか 死ぬべきか
考えているうちに
あなたの人生は 終わりました(笑)」


あたしは
勝手なコトを
勝手な理屈で
勝手に考えているのが 好き

とは言え  
そういう人生には やはり さすがに
若干の虚しさを禁じ得ないと感じたんだ

思い出の中で 確かに そう思ったんだ



微睡むあたしは 少し笑って起きることにした

夏の名残りの ぬるい風がカーテンを揺らす

そうか あたしも もう少し 生きなきゃね

そういうことにして
今日は いつになく 弾む心で
玄関を出てはみたものの

目先に広がる茫漠たる世界を突きつけられた途端に
答えは もう 出ていたのだと  気がつきました

あの日から幾らも経たぬ日に
答えは もう 出てしまっていたのだと 思い出しました

今は ただ 何本だかの 何かの名残りが 
あたしの心臓に 絡みついていて
ただ  それだけのせいで
あたしが 未だに 此の世に 繋ぎ止められ 生きながらえて居ることも




そうして 今日も 此の世を少しばかり周遊してきました


「生きるべきか 死ぬべきか
考えているうちに
あなたの人生は 終わりました」


誰に言われたのか 考えながら






テーマ:詩・ことば - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/09/22(水) 20:43:07|
  2. 空言
  3. | コメント:0
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