絵空言 雨の夜に

絵空言




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雨の夜に


詩を一つ   盗みました

冷たい雨の夜に 
街灯も無い 細い路地裏に 
それは落ちていました

夜遅く 僕は また一人になって
家路をゆっくり歩いていたのですが

あぁ 何か 明るいな 
風が緩んだな と思ったら

それが落ちていました



その詩は 通る人のための明かりなのでしょう

あまりにも柔らかく 優しく光っていたので
僕は 思わず手を伸ばしました

それは勿論 僕のための詩ではなく
過ぎゆくすべての人のためのモノだったのでしょう

傷ついた人  沈んだ人   失った人

誰もが 少しづつ 光をもらって 帰るのでしょう

その時 僕は いつも通りで
別に 傷ついていたわけではありませんでした
何かを失ったとすら 思っていなかったのですから

いつものコトが いつも通りに過ぎただけで 
いつもの一日が いつも通りに終っただけで



けれども
どうしても そのまま通り過ぎれなくて

僕は その詩を盗みました



理屈を捏ねるのが僕の仕事のようなモノですから

いつもの癖で 心は理屈や屁理屈を捏ね回します

その柔らかな光は 何を前提に
如何なる論理で 淡く光っているのか

無意識の前提というモノを拒否している僕には 合わないな

そう思ったのです



けれども
どうしても そのまま通り過ぎれなくて

僕は その詩を盗みました



僕が盗んでも 誰も気づかなかったでしょう

その詩は 僕の掌の中で光り始めても
相変わらず
路地裏で 柔らかな光を放っておりましたから

次に通った人を 優しく包み込んだことでしょう



そして

僕は それを 心に 滑り込ませたのです

光は 心を溶かし 闇夜の雨をきらきらと輝かせたのです

それは ほんの刹那の出来事でしたが

僕の足取りは  少しだけ  軽くなりました


テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/09/29(水) 21:14:41|
  2. 空言
  3. | コメント:1
<<山での雑感(RE) | ホーム | 足跡>>

コメント

。。。ん?

ありゃ。。。?!

きらきら。。。なぁに?


不思議な光

水晶みたい♪


手にとったら。。。

昔失くしたオルゴールの音♪

なんだか

懐かしい。。。


ふふ。。

もらってもいいよね?(^^)


ありがとう♪

ここにいてくれて。。。v-238

  1. 2010/10/01(金) 09:27:06 |
  2. URL |
  3. 夢ねこ★ #-
  4. [ 編集 ]

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