絵空言 小石を一つ  足してみようか    その苦しみに

絵空言




小石を一つ  足してみようか    その苦しみに



越えられない試練は ない と あなたは 言うのですか?

神は 背負いきれぬ荷物を与えない 

そう あなたは言うのですか?


この 国だけで

毎年 何万人が 

自ら

死を選ぶのか


彼らや 彼女らは 喜びに満ちて 死を選んだわけじゃないでしょう?

試練なのか何なのかは知らないけれども

みんな 何やら 堪えられなかったのでしょう?

生きたくても 生きられなかった者が 殆どなのでしょう?


記憶 とか

他人 とか

不安 とか

自分 とか

絶望 とか

人間であること  とか

孤独 とか

存在していること   とか


いろいろ 堪えられなかったのでしょう?


それとも 越えられる峠を
彼らは あと少しで 諦めてしまっただけなのですか?

明けぬ夜のないことを
彼女らは 忘れてしまっていただけなのですか?


だとしても 結局 みんな 押し潰されてしまった

堪えられなかった



ヒトは 脆いよ

容易く 折れるよ


手折られる花みたいに

イノチは 脆いよ






・・・神が いるとしたら 笑っているのだ


ふむ  こいつ だいぶ ふらついてきたね

ちょいと 泥濘に誘導してやろうか

ダメかな?行けるかな?
あー やっぱり ダメだったか


おっ こいつは堪えてるな

んじゃ 小石を も一つ 足してみようか

その苦しみに



テーマ:ヒトリゴト - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/12/12(日) 16:09:51|
  2. 由無事