絵空言




世界は

いつ頃からだったでしょうか
不快な擦過音をたてながら
世界が狂騒の度を深めていくのです
(きし)みながら 堕ちていきます
(たわ)みながら 解けていきます

それを僕はぼんやり眺めています

よくよく思えば
軋んでるのは僕の頭蓋骨だったか
撓んでいるのは僕の記憶だったか
滅多に定かになるもんじゃないけど
それでもやっぱり
星は流れ
海は凪ぎ
陽射しは強く

回転する銀河に 僕は力なく 笑う

イノチがあっけなく
まるで当たり前にみたいに消えていくのは
それがきっと当たり前だからなのでしょう

花は咲き誇り
散り失せて
いつか何処かにイノチを繋ぐのでしょう

あぁ 天に満ちよ 地に満ちよ
そのイノチで遍く宇宙(そら)を照らしておくれ


そう思いながらも世界は遠ざかり
僕は 透き通っていく世界に

 独り

     消える




  1. 2013/09/21(土) 09:30:43|
  2. 詩のやうな
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