絵空言




迷ひ道

ふらりふらりと闇の中
僕は何処へ行くのでせう
ふらふらふらりと風の中
移ろふばかりの此の世の果てに
僕は何を探してゐるのでせう

ふらりふらりと尾根道を
僕は何処へ行くのでせう
ふらふらふらりと風任せ
当てなき此の世の旅なれど
僕は何を信じてゐるのでせう

いつか何処かに辿り着けると信じてゐるのでせうか
それは
帰れる処でせうか
居場所でせうか
安息の地でせうか

あゝさう云ふ物は何処にもないとわかつてゐるのです
僕が愚かな夢を見てゐるだけなのだとわかつてゐるのです

僕には何もないのだと

それでも僕は
ふらりふらりと光を尋ね
ふらふらふらりと深淵を覗き
何を探してゐるのでせう
何処へ帰らうと云ふのでせう…



  1. 2016/12/21(水) 22:12:41|
  2. 詩想