絵空言 詩のやうな

絵空言




問え

生とは 何ぞ?
死とは 何ぞ?

何故問わぬ?

世界は何処に?
宇宙は何処に?

不思議に思わぬものなのか?

我は 誰ぞ?
汝は 誰ぞ?

問わずに何を語れよう?
  1. 2013/04/06(土) 04:39:02|
  2. 詩のやうな

輪廻

今年も桜が散りました
何回目でしょうか
私が見たのは
これで何回目だったのでしょうか
あと何回 見るのでしょうか
いつまで 見続けるのでしょうか

古ぼけた地図の目印は
時にぼやけ 時に鮮明に
見るたびにその位置を変え

通り過ぎたはずの道標は
行く手の遥か彼方に 佇んでいる

すれ違う人々の見ている風景は
あまりにも懐かしいのだけれど
それはもう私にはあまりにも遠い世界のおとぎ話で

帰る処のない私にあるのは進むことだけで
手にあるのはデタラメな地図だけで
えぇ いっそのこと地図など捨ててしまえばいいのかもわかりませんが
もしもそれを捨てたなら すべての手掛かりが消えてしまいそうで

破れかけた地図を握りしめたまま立ち尽くすのです

今年も桜が散っていきます
笑いながら家族連れがすれ違って行きます

そして私は目を逸らし 歩き始めるのです

あぁ いったい幾つの季節を超えれば見つかるのですか

いったいどれだけの生を過ぎれば見つかるのですか





   果てのない 




            終りは
  1. 2013/03/30(土) 15:21:16|
  2. 詩のやうな

青い鳥は何処に?

青い鳥なんてね
幾ら探しても何処にも見つかりゃしないのさ

世界中探したって
宇宙の果てまで探したって
見つかりゃしない

おとぎ話のように身近な所に?
いないよ
庭にも家の中にもいない

だからって心の内を探しても無駄だよ
心の内を隅から隅まで探して
無意識を探求して
影の裏の裏まで探し尽くして
集合無意識に足を踏み入れ
元型の中に尋ね回ったって見つかりゃしない

内であれ外であれ
それは探すようなものじゃないんだから
探している限りは見つからない
でも探すのを止めれば見つかるというわけでもない

何故って

青い鳥ってのはね…
探したり
見つけたりするような何かじゃなくて…
見つけなきゃならないような何かじゃなくて…

それはただ そこに在るもの

そう それは探しているお前自身なんだよ



青い鳥が青い鳥を探したって
見つかるわけないじゃないか…


  1. 2013/03/20(水) 10:08:48|
  2. 詩のやうな

教えて下さい・・・

存在というものは
初めっからなくてもよかったのではありませんか
初めっから非在でよかったのではありませんか
何ゆえ 宇宙は始まってしまったのですか
何ゆえ 神々は弥栄えてしまったのですか
光もなく闇もなく
形象もなく言葉もなく
ない という概念もなく
ただ 何もなくて それでよかったではありませんか
それで十分だったではありませんか
喜びもなく悲しみもなく
怒りもなく楽しみもなく
ない という思いもなく
永久(トコシエ)の無でよかったではありませんか
何ゆえ 創造が渦巻かねばならぬのですか
何ゆえ 自己認識が繰り返されねばならぬのですか

それらすべては意味もなく理由もなく
ただ あるがままだと言うのですか
あるがままに栄え 弥栄えるのだと
そう言うのですか
それで納得できるのですか

それともそれは どうでもいいことなのですか
陰と陽は 互換されるのですか
有と無は 相互置換できるのですか
存在と非在は まるでまったく 同じことなのですか
これらすべては
私というすべては
私という何かに認識されたすべては
在っても無くても まるでまったく 同じことなのですか


存在というものは
初めっからなくてもよかったのですね?
初めっから非在でよかったのですね?
宇宙は始まりはしたが それは始まらなかったのと同じ程度に意味があり
神々は弥栄えたが それは弥栄えなかったのと同じ程度に意味がない
渦巻く創造は 渦巻く崩壊と同じで
繰り返される自己認識は 自己忘却と変わるところがない





あぁ 存在とは 




           非在のことだったのですね・・・
  1. 2013/03/10(日) 09:10:04|
  2. 詩のやうな

花鳥風月・・・

花 咲き綻びて
鳥 眠り
風 薫る
月の夜

山は黒々と 横たわり
川のせせらぎ 絶えることなく
草々は夜露に光り
木々は語り続ける

悉く想念を排した果ての物語を
有無を彼方に
仏も神も闇に消え失せ
性(さが)のすべてが淘汰された世界を

続きを読む
  1. 2013/03/01(金) 21:42:14|
  2. 詩のやうな

届かぬ手紙

君は元気ですか
あれからどのくらい経ったかも忘れちまったけど
空の色は どうですか
風の匂いは 変わりましたか
故郷の雪解けは 遠いですか

俺んとこも寒いけど
昨日は空気が微かに緩んでた
だからやっぱり俺も少し緩んで
世界を眺めてみたりしていたよ
でもやっぱり俺にはわからなかった

・・・なぁ 世界は平和になったのかい?
戦争が幾度もあって
それから月日が幾つも過ぎて
俺たちはどっちへ向かってる?

あぁ 戦争はまだ続いてたんだっけ?
瓦礫の廃墟に佇む少年の眼はひどく虚ろで
・・・あれは 別の戦争だったか

いつだって
どれだけの血が流されて
どれだけの毒が撒き散らされて
そんなのはわかりゃしなくて

でも必ず
いつも誰かが嗤っていて
誰かが泣いて嘆いて途方に暮れていて

俺たちは一体 何をやってるんだ?
なぁ 俺たちは一体 何処へ行こうってんだ?






・・・なぁ 君は何を目指してる?
夢の一つも叶ったかい?

俺は何も目指しちゃいないけど
ただこの存在というもの
それが知りたかっただけなんだけど



あぁ このクソみたいな現実が五月蝿くて

詩の一つも書けやしない

  1. 2013/02/09(土) 08:12:03|
  2. 詩のやうな

贈物

あなたに 恋を贈る

あなたには憎しみを
あなたには嫉妬を
そしてあなたには 羨望を贈る

あなたには嫌悪を
あなたには希望を
そしてあなたには 絶望を贈る

さようなら 平和な日々

そうしてあなたには 愛を捧げる
  1. 2012/10/20(土) 11:17:54|
  2. 詩のやうな

朧月

何故に何故と 誰に問う?
葉のない梢は 闇に揺れ
何故に不可知に 留まれぬ?

有と無と組み組みて 万象は生ずるままに

何故に何故と 繰り返す?
雲は流れて 朧月
答えはわかりておるくせに

陰と陽と交わりて 彼岸も此岸も移ろうゆえに
  1. 2012/09/26(水) 23:25:45|
  2. 詩のやうな

「群れて生きるよりは
 独りで死ね」

そんな言葉が 脳裏を巡る
今日もヒトの群れに紛れ込み
いつもの日常
当たり前の労働
くだらぬ意地の張り合い
バカげた嫉妬
ヒトの群れとはそんなもんだ
だから俺は独り 俯いて呟く

「群れてまで生きる意味は何処にある?
 群れて生きるよりは
 独りで死ね」
  1. 2012/08/23(木) 19:16:18|
  2. 詩のやうな

闇の見る夢

全部 夢なんじゃないか

俺たちは永遠の闇の中で
夢を見ているだけなんじゃないか

空も海も 夢なんじゃないか
月も星も 夢なんじゃないのか

俺たちは無限の闇の中で
夢を見ているだけなんじゃないのか

夏の木陰も冬の日だまりも
風の音も吹雪の色も

永劫の闇の中で

その闇の見ている 夢なんじゃないか
  1. 2012/08/18(土) 05:22:57|
  2. 詩のやうな

そら

きょう そらは なにかいいたそうでした
なにかいっていたのかもしれません
でも ぼくにはききとれませんでした

きょう そらにわ なにかかいてありました
でもぼくにはよみとれませんでした
なにも なにひとつ よめませんでした

もう だれもそらをみなくなって
そらのききかたもよみかたもみんなわすれて
ぼくも なにもきこえなくて なにもよめなくて

いくらみみおすましても
いくらめをこらしても
なにもきこえなくて なにもよめなくて
ただ そらをみあげて

ねぇ だれかしっているのかい
そらのききかたを
ねぇ だれかおぼえているのかい
そらのよみかたを
それとも みんなわすれてしまったのかい
だれもおぼえていないのかい

ねぇ だれか ぼくにおしえてくれないか
そらのききかたと よみかたを





このよが くちはてる




まえに
  1. 2012/08/12(日) 23:27:54|
  2. 詩のやうな

無私

私のものなど何もないのです

この肉体は
天地より与えられた生命に過ぎません

思考も感情も感覚も直観も
何処より来りて
何処へ去りゆくのかもわかりません

記憶も ただそれは此処にあるだけで
それが私のものである証明も必要もありません


私というのは何なのでしょうか

私は誰でもない何かで
私は何でもない何かで


ただ移ろうばかりの 何かなのです
  1. 2012/08/06(月) 06:30:00|
  2. 詩のやうな

俺は知りたかっただけなんだ

俺は何処まで来たのだろう
帰り得ぬほど遠くまで来たような気もする
一歩も踏み出していないような気もする

俺は何処にいるのだろう
何処へ行くつもりだったのだろう

あぁ 目当てなどありはしなかった
行く先に何があろうと どうでもよかった


ただ 俺は知りたかっただけなんだ



  万物の




          意味を
  1. 2012/07/29(日) 01:13:48|
  2. 詩のやうな

狂気の行く末

弄ばれる空理空論
想念は現実から遊離し
生命は忘却された

踊り狂う ナルシストたち

閉鎖された思考回路
自然は空疎な虚構で埋め尽くされ
狂気は充填された

無限後退する螺旋回廊
ナルシストたちが踊りながら 後ずさる

追随するのは 誰か?
反駁するのは 誰か?
その身を殺すとも魂を殺し得ぬ者たちは 欺かれるであろう
身と魂とを滅ぼし得る者たちがすべての後始末をするであろう


渦巻く嘲笑は やがて
降り積もる憫笑に圧殺される
  1. 2012/07/06(金) 20:59:46|
  2. 詩のやうな

黄昏に

日は中天を過ぎて久しいが

地上では相変わらずな人間たちの
悲喜交々が繰り返されているらしい

千年前と変わらぬ喜怒哀楽が
延々と引き起こされ続けているらしい

それは
思考と思考の衝突であり
感情と感情の相克であるのかもしれない

しかし時々
虚無の前で 思考が煮立っている
闇黒を前にして 感情が泡立っている

そのように見えることもなくはない



日は傾き始めて久しいが

誰もが中天にそれを探し求め
幻を仰ぎ見ては手を伸ばす

思考も 感情も 移ろい行きながら
形を失うことを恐れ
訪れる空白を恐れ
耳障りな擦過音を立てながら墜ちて行く

過去にしがみつき
既知にすがりつく者たちは
砕かれることだろう
引き裂かれることだろう



移ろうことすら拒むなら
形を捨て去ることの何がわかるというのか



だから 拒まず変わりゆけ

せめて 恐れず移ろいゆけ




この日の 暮れる前に
  1. 2012/07/06(金) 19:21:02|
  2. 詩のやうな

秋の夕(ゆうべ)

時は秋、

日は夕(ゆうべ)、

夕(ゆうべ)は七時、

石垣に 雨露残り、

雲途切れ、星空のぞき、

草陰に、虫 死に損ないて、


神、野辺に 満ち満ち、

すべて世は 泡沫の如く。
続きを読む
  1. 2012/07/06(金) 19:16:57|
  2. 詩のやうな

この国を 思う

この国は綺麗な国だと思います
美しい国だと思います
山紫水明の国

ええ そう思います

けれども もしかすると
それは過去形で
語らねばならなくなるのかもしれません


いいえ すでに
過去形で
語らねばならぬのかもしれません


この国の私達は
この国にふさわしいのでありましょうか

私たちはこの国に
ふさわしかったのありましょうか


それはこの国が決めることなのでしょう


国と申しますのは
国土であります
息づく森であり鳥であり
獣であり虫たちであります
天津神国津神八百万の神たちであります

祖霊であります

風であり 水であり 火であります
天 地 星 空 山 河 峰 谷 雲 霧 であります
苔むす岩室であります

この国の森羅万象であります


私たちはこの国にふさわしく生きてきたのでしょうか

魚たちが死んでいきます
燕たちが死んでいきます

私たちも死んでいくのでしょう


私たちはこの国に何をしてきたのでしょうか



私たちは この国に




ふさわしく生きてきたのでしょうか
  1. 2012/07/06(金) 19:12:29|
  2. 詩のやうな

消えたい

結局俺はいつだって消えたいのだ
生などどうでもいい
死などどうでもいい
ただ消えたいのだ
消え果てたいのだ
それは勿論生ではないが
かと言って死でもない

あぁ 俺は結局 いつだって消えたいのだ
消え果てたいのだ
地上からも
天国からも
地獄からも
俺はもう 何処にもいたくないのだ

巫山戯た神の惚けた戯言
幼稚な悪魔の稚拙な誘惑
なぁ君たち 二人とも
真剣な顔で何をやっているんだい?
いつまでそんなことを続けるんだい?

俺にはもううんざりなのだ
このわけのわからない “存在” を続けるのは


何もかもが
生きるだけでは全然足りない
死ぬだけではもっと足りない
何もかもが中途半端に延期され続ける

一切合切断ち切って
俺はきっぱりと消え果てたいのだ
  1. 2012/06/10(日) 22:08:48|
  2. 詩のやうな

窓の外では

誰かの夢見た馬鹿げた理想が
誰も夢見ぬ馬鹿げた世界を創り出し
窓の外では 戦争が続いている
僕はボンヤリ それを眺めている

いつから始まったのか
いつになったら終わるのか
誰も知らない


誰かの夢見た馬鹿げた未来が
誰も夢見ぬ馬鹿げた地獄を創り出し
窓の外では 戦争が続いている
僕は見るでもなく それを見ている

何が正義なのか
何故 正義なのか
誰も知らない


窓の外では 戦争が続いている
理想が 世界を歪め 切り刻み
未来が 地獄色に 染まり始める

けれどもいつか
僕らの夢見る小さな明日は
僕らも夢見ぬ遠い明日へ 僕らを導くことだろう

窓の外では 戦争が続いているけれど
  1. 2012/04/01(日) 20:12:14|
  2. 詩のやうな

春 遠く

雨の気配
土の匂い
移ろう季節の上で
僕らは儚い夢を見る

陽の光
春の匂い
過ぎる舞台の上で
僕らは拙い芝居を演ずる

ただ花の香に 微睡み揺蕩えばいいものを

ただ緩む風に その身を任せればいいものを


僕らは酷く無粋に 戦争を続ける
  1. 2012/03/17(土) 15:43:33|
  2. 詩のやうな

黙祷

太陽が 春分点に近づきつつあったあの日 
町を呑み込んだのは海だったのだろうか
あれは 海が押し寄せてきただけだったのだろうか

あれは 心の闇だったのではないか
俺らが無意識の奥底に追いやり 
振り向きもせずに忘れ去ってきたモノたちが
溢れ出てきたのでは、なかったのか

黒い海が溢れて 
       溢れて 
            溢れて 
 人を
   田畑を
      町を 
        呑み込んだのだけれども

あれは 海ではなく 
繁栄の後ろ姿 だったのではないか
隠して 
欺いて 
沈めてきたモノたちが 
溢れ出てきたのではなかったのか

繁栄の名の下に
置き去られ
忘れ去られ
捨て去られてきたモノたちの
死ぬことのできぬ怨嗟の声が
あの日 溢れ出てきたのではなかったのか



太陽が また 春分点に近づき
俺らはどうやら 先に進むつもりらしい
俺らはどうやら このまま先に進めるつもりらしい

解き放たれたその声を聞かずに
改めることなく
振り返ることなく
俺らは 先に進もうというのか
かつて切り捨てたように
また 俺らは切り捨てて
まるで初めっから何もなかったかのように 背を向けて

それで 本当に 進もうとしているのか

そんなんで 本当に 

俺らは 先に進めるとでも 思っているのか

未来を築けるとでも 思っているのか


なぁ 俺らは一体 何を見ているんだ


俺らはもう 振り返らなきゃならないんじゃないのか


思い出さなきゃならなかったんじゃないのか


 俺らが

   置き去り

    忘れ去り


       捨て去って来た





             俺ら自身を
  1. 2012/03/11(日) 21:46:42|
  2. 詩のやうな

自問

俺たちは一体 何をしているのだ
俺たちが一体 何をしたというのだ
俺たちは一体 何だというのだ

一体全体 ココはドコなのだ
一体全体 イマはイツなのだ

名前を貰って
名前を付けて
名前を呼んで
それでセカイはどれだけ確かになったのかい?

暦を創って
時計を眺めて
明日を思って
そんなにジカンは確かなものなのかい?

なぁ これは一体 何なのだ
俺を支える冷たい床
痺れる足
服の重みと微かな温もり
凍える手
目を開けるなら 薄暗い部屋の白い壁

なぁ ココは一体 ドコなのだ
イマは一体 イツなのだ

一体全体 これは 何だというのだ

あぁ 嘘はいらない 虚構はいらない
知ったかぶりはやめてくれ
そうなんだ
お前に聞いてるわけじゃない
誰も何もわかっちゃいない
賢しらげなコトバにはウンザリだ

ココは一体 ドコなのか
イマは一体 イツなのか

俺は一体 何なのか

これは一体 何なのか

これは・・・
  1. 2012/03/04(日) 11:50:56|
  2. 詩のやうな

何処へ?

どうでもよい どうでもよいと
嘯きながら 歩き始めたのはいつだったか

無関心な空は
蒼く 蒼く 透き通り
冷ややかな風は
どうでもよい どうでもよいと
笑いながら耳元で囁き 過ぎて行く

真っ直ぐに曲がりくねる道の先が見えなくなると
私は 立ち止まり
どうでもよい嘘を
どうでもよい嘘で塗り固めて
どうでもよい嘘で上塗りした
どうでもよい此の世を振り返り眺めてはみるものの

どうにも どうでもよくない幾つかの欠片が チカチカ光って
硝子の破片のように キラキラ光って
いつまで経っても 消えてくれないのだ

それでも踵を返せば 道はまた続き
そして私は歩き始める

どうでもよい嘘と
そこに紛れるどうでもよくないものの 微かな余韻に背を向けて

どうでもよい どうでもよいと
呟きながら
  1. 2012/03/04(日) 11:45:50|
  2. 詩のやうな

存在という 布地

無という 織り糸


織られたのは 神々

織られたのは 宇宙

織られたのは 地球

織られたのは 生命

織られたのは 人々


織ったのは 誰?

織ったのは 道


あなたという 織り糸

わたしという 織り糸

垂線?

平行線?



無という 織り糸


織られ織られて 絢を成す
  1. 2011/11/13(日) 04:00:12|
  2. 詩のやうな

せめて 眠らずにいよう

終わりの始まりに
目を開いていよう
見開いていよう

滅びゆくもの
生まれつつあるもの
何も信じる必要はない

国を
世界を
人々を 見ていよう

隣人を
友人を
愛しい人たちを 見守っていよう

終わることも
始まることも
何も疑う必要はない

私が死ぬことも
あなたが生きることも
すべてを 見つめていよう

ほら 空が軋んでいるから

海が鳴っているから

私たちはいつだって



星の瞬きにも 満たない
  1. 2011/11/03(木) 19:28:33|
  2. 詩のやうな

孤愁

風 吹きて
花 散りて
川面に 散りて
過ぎ行くは 誰ぞ

雲 流れ
日 翳りて
言もなく
佇みしは 誰ぞ


記憶 朽ち
夢は 失せ
ただ君の行く末を 思うのみ
  1. 2011/10/16(日) 07:52:04|
  2. 詩のやうな

無分別

物質 生命 精神
人間 動物 植物
神界 霊界 人界

そんな区別が 何になろう?

構成された秩序は
人の中で 再構成されて

渾沌は 見えなくなるばかりだ
遠ざかるばかりだ

陰陽 魂魄 生死 善悪

何をもって 何を分ける?

身魂の内に 渾沌は 屍の如くに眠り
あなたは それを
まるで 恐れてでもいるかのように
世界を握り締める


纏わりつく世界に苛つく私は

いっそのこと 潔く

渾沌に 溶けてしまえばよかろうと

屍の眠りを 妨げる
  1. 2011/10/06(木) 12:16:27|
  2. 詩のやうな

記憶の欠片

いつか見た世界で

有と無は

完全に

等価であった


等価?

価ではない

価値ではない

だから 等価というわけではなかったろう


有は無であり

無は有であり

どちらでもよかった


凡ての前提は 吹き払われて

世界は 光ではなく 闇でもなく

何処までも 透明だった
  1. 2011/08/19(金) 21:27:13|
  2. 詩のやうな

近況報告

ねぇ 確かなモノって何なのかな

君の存在?

僕の存在?

ねぇ 君は今 何見てる?

今日の夜空は どんな具合だい?

星は 見えてるかい?

風は 吹いてるかい?

雨の匂いは 遠退いたかい?

心の深奥は 宇宙の外に繋がってるって

言ってたのは 君だっけ?

僕だっけ?

まぁ いいか

僕は 最近 自分がわからなくなるばかりだよ

何だか さっぱり詩も書けないや

言葉を少し 吐き過ぎたのかな
  1. 2011/06/29(水) 21:03:52|
  2. 詩のやうな

廃墟にて

光の化石を蹴飛ばしながら
僕は 何処へ行くつもりだったか

ヒビ割れたアスファルトの果てに
何を 受け取るつもりだったか

墨を流したような空に
日輪は鮮明な影を描き

光の化石は 砕け散って久しい

建ち並ぶ廃ビルは 
訪れるはずのない喧騒を待ち続け

僕は 風の中に 黄昏を待つ
  1. 2011/05/23(月) 20:46:12|
  2. 詩のやうな
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